緑のカーテンを作る際に、どの植物を使うかを悩んだ結果、クレマチスを選ぶことにしました。最初はゴーヤや朝顔、昼顔、パッションフルーツなど、さまざまな植物で緑のカーテンを作って楽しんでいましたが、最終的にクレマチスに落ち着きました。
クレマチスがおすすめの理由
クレマチスは、イギリスではバラと組み合わせて楽しむ定番のツル植物です。花の形や色のバリエーションが豊富で、品種も非常に多く、その魅力に引き寄せられます。
おすすめの理由1:強健さ・成長力
ビチセラ系のクレマチスは、暑さや寒さにも強く、非常に丈夫で成長が旺盛です。そのため、グリーンカーテンにぴったりの植物です。
おすすめ理由2:繰り返し花が咲く
クレマチスは年に2回、5月頃と10月頃に花を咲かせます。開花期間以外でも葉が茂り、夏にはグリーンカーテンとして日よけの役目を果たしてくれます。
おすすめ理由3:冬に枯れた枝や葉が残らない
強剪定のクレマチスを選べば、秋に花が終わったら、根元の近くまでカットしてしまえるので、枯れ枝もなくさっぱりとして冬を迎えられます。もちろん、旧枝に咲くタイプを選んでしまうと、枯れ枝は残さないといけませんので、冬はさっぱりと枯れ枝なく過ごしたい方は、剪定タイプに気をつけてクレマチスの種類をお選びください。
おすすめ理由4:来年も苗を購入しなくてよい
毎年、苗の購入が必要なゴーヤや、冬越しが難しいパッションフルーツなどとは異なり、クレマチスは多年草です。野外で冬を越しても、来年春になると芽がでてきます。毎年グリーンカーテンを楽しめるのも大きな魅力のひとつです。また、1年目の苗よりも2年目の苗の方が、さらに大きく広がり、より美しく育ちます。早く広げたい場合は、2年目の苗を使い、苗の本数を増やすと効果的です。
おすすめ理由5:花の種類が豊富
色や形など、好みの花を選んで、自分だけのオリジナルな緑のカーテンを作れることが、いちばんのおすすめ理由です。
クレマチスの緑のカーテンの作り方
1.花を選ぶ
最初に選んだクレマチスは、ビチセラ系の水色が美しい‘エミリア プラター’と、紫のシックな‘エトワール バイオレット’の2色です。クレマチスは、2色植えにするととてもきれいなのでおすすめです。※写真に写っている他の2色のクレマチスは、後から追加したものです。
ビチセラ系は花つきが非常に良く、花期もとても長いのが魅力です。性質は強健で、暑さや寒さにも強く、丈夫に育ちます。
育てやすさのポイントは、同じ花期の品種を選ぶことです。例えば、濃いピンクと白など、好みの色を組み合わせて楽しむことができます。クレマチスにはさまざまな色や形があるので、自分の好きな色を選んで、オリジナルのグリーンカーテンを作ってみてはいかがでしょうか。
エミリア プランター 水色
- 学 名 : Clematis ‘Emilia Plater’
- 系 統 : ビチセラ系(新枝咲き・強剪定タイプ)
- 花 期 : 5~10月
- 樹 高 : 2~3m前後(伸びる範囲・剪定で調整可能)
エトワール バイオレット 紫色
- 学 名 : Clematis viticella ‘Etoile Violette’
- 系 統 : ビチセラ系(新枝咲き・強剪定タイプ)
- 花 期 : 5~10月
- 樹 高 : 2~3m前後(伸びる範囲・剪定で調整可能)


2.土台を選ぶ
グリーカーテンを作るには、つる植物をまいていく土台が必要です。値段の高いものも多く、安価で長く使える丈夫ないいものはないかな?と探したの結果行きついたのが、「伸縮式緑のカーテン」です。組み立てる必要がありますがよく園芸で使われる緑の支柱なので丈夫です。一度、組み立てをして立てかけてから何年も壁にかけたままです。毎年緑のカーテンを作る際に使っており重宝しております。
組み立てるのはちょっと手間という方は、アイアングリーンカーテンがおすすめです。幅がない、壁に仕立てたい方は、パーゴラタイプがおすすめです。
3.植え方
クレマチスは、根元が日陰になるように、後ろに植えて、前に他の植物で彩るようにしています。2024年はバラを手前に置く予定です。
鉢はそれぞれに1種類ずつ植えて、横並びにしています。

4.育て方
(1)誘因
4月~5月頃に芽が出てつるが伸びてきます。1週間に1度ぐらい伸びた芽を誘因します。誘因の目的は、まっすぐ上に伸びていくので、左右に這わせて、偏らないように、広げるのが目的です。ほっておくとまっすぐ伸びて、背丈よりも大きくなるので手が届かなくなりますし、上のほうで行き場を失ってしまう状態になります。つるを左や右に横に倒してあげて、這わせてあげます。

横に伸びてきてたら、植物同士のつるの絡みをとって、右にまくだけです。


(2)完成:全体に広がった様子と蕾
GWの時期に開花が始まります。花が終わったら剪定と追肥をします。また記載します。


5.開花
バイオレット(紫)が先に咲き始めます。そのあと、エミリアも咲き始めます。
肥料:いつも肥料は、液体肥料を水をあげる際に混ぜております。今年はバラを育ており、奇数月にIB肥料をあげていたので、一緒に株元に撒きました。
水:これだけの広さに花をつけますので、朝にたっぷりと水をあげています。株元は日陰になっているので、暑さによって干上がることはありませんが、花の様子や、環境に合わせてあげていただければと思います。



家の中からも楽しむ
グリーンカーテンは、家の中からも楽しむことができます。日中は普段レースカーテンを閉めているのですが、この時期だけはレースカーテンを全開にして、ゆらゆら揺れる花を眺めながらお茶を楽しんでいます。風に揺れる花には、とても癒されますよ。
窓にマジックミラーを貼るとより外からの視線を遮ることができ、UV加工も施されているため、物理的に涼しく、プライベートな癒しの空間を作ることができます。おすすめです。 ただし、マジックミラーは夜になると部屋の明かりが外の明るさより強くなるため、外から中が見えてしまうことがあります。夜間はご注意くださいね。ただ、花も夜は暗くて見えないので、カーテンを閉めてしまうことが多いと思いますが…。



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